BTC

学ぶ

Ordinals・Runesとは?ビットコイン上のNFT・トークンを中立に解説

結論:ビットコイン上に「NFT」や「トークン」を載せる新しい用途

Ordinals(オーディナルズ)とRunes(ルーン)は、本来「お金」として設計されたビットコインの上に、NFTのような刻印や独自トークンを載せる新しい仕組みです。Ordinalsは2023年初頭、Runesは2024年4月の半減期に登場し、ネットワークの使われ方に賛否両論を巻き起こしました。本記事は仕組みと論点を中立に整理します。

この記事のポイント

- Ordinals=個々の「サトシ」に画像やテキストを書き込む「インスクリプション(刻印)」の仕組み(2023年初頭、ケイシー・ロダーマー氏が公開)。

- BRC-20=Ordinalsを応用した初期の実験的な代替性トークン規格。

- RunesUTXOモデルを使い、より効率的にトークンを発行する仕組み(2024年4月の半減期=ブロック840,000で公開)。

- いずれも手数料の高騰やブロック領域の使い方をめぐり、コミュニティで賛否がある。

Ordinals(インスクリプション)とは

ビットコインの最小単位サトシに通し番号を付け、そこに画像・文章などのデータを刻印(インスクリプション)する仕組みです。これにより、ビットコイン上で「NFTのように一点もののデータ」を扱えるようになりました。2021年のTaprootアップグレードなどが土台になっています(Taprootとは)。

BRC-20とRunesの違い

項目BRC-20Runes
登場2023年(実験的)2024年4月(半減期で公開)
仕組みOrdinalsの刻印を利用UTXOモデルを直接利用
効率データが重くなりがち比較的効率的に設計
位置づけ初期の試みOrdinalsに依存しない独立規格

Runesはケイシー・ロダーマー氏が提案し、ビットコインのUTXO構造に沿って代替性トークンを発行・移転できるように設計されています。

なぜ賛否があるのか

  • 肯定的な見方:新しい用途が手数料収入を生み、マイニングの長期的な収益源になりうる。ビットコインの利用が広がる。
  • 批判的な見方:本来の「お金」としての送金が圧迫され、混雑時に手数料が高騰する。ブロック領域を投機的な用途が占有する。

実際、Runes公開直後の半減期前後では取引が殺到し、手数料が一時的に大きく上昇しました。これは一過性の現象で、その後は落ち着いています。

投機性の高い領域

Ordinals関連のトークンやミームには非常に投機的なものが多く、価格が急騰・急落します。仕組みの理解と投資判断は分けて、詐欺・誇大広告にも注意してください。

よくある質問

Q. OrdinalsとRunesは同じもの? A. 別物です。Ordinalsは「刻印(NFT的)」、Runesは「代替性トークンの発行」の仕組みで、RunesはOrdinalsに依存しません。

Q. Runesはいつ始まった? A. 2024年4月の半減期、ブロック840,000の到達と同時に公開されました。

Q. ビットコインでNFTが作れるの? A. Ordinalsの刻印により、一点もののデータをサトシに記録する形で実現できます。

Q. 手数料が高くなるのはこのせい? A. 需要が集中した時期には一因になります。手数料は需給で変動し、落ち着く時期もあります。

参考・出典

  • Ordinals 公式ドキュメント: https://docs.ordinals.com/
  • Kraken「What is the Bitcoin Runes protocol」: https://www.kraken.com/learn/bitcoin-runes-protocol

投資にあたっての注意

本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。ビットコインは価格変動やハッキング、紛失等のリスクがあります。投資判断はご自身の責任で、余裕資金の範囲で行ってください。税制・規制は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式の一次情報をご確認ください。

Sources

  1. Ordinals Documentation
  2. Kraken — What is the Bitcoin Runes protocol

FAQ

OrdinalsとRunesは同じもの?
別物です。Ordinalsは刻印(NFT的)、Runesは代替性トークンの発行の仕組みで、RunesはOrdinalsに依存しません。
Runesはいつ始まった?
2024年4月の半減期、ブロック840,000の到達と同時に公開されました。
ビットコインでNFTが作れるの?
Ordinalsの刻印により、一点もののデータをサトシに記録する形で実現できます。
佐藤 健一
  • 暗号資産アナリスト
  • ビットコイン取材歴9年
  • 元金融メディア記者

2016年からビットコインを取材・解説。半減期、マイニング、各国規制、自己管理(セルフカストディ)に明るく、初心者にわかる説明を重視。

本記事は情報提供のみを目的とし、投資・金融・取引の助言ではありません。価格は参考値で古い場合があります。投資判断はご自身の責任で。